住宅-H邸・グループハウス

H邸・グループハウス (神戸市)

障害を持つ方が集まって、安心して暮らすことの出来るよう計画したグループハウス。震災で家屋を失い、その後近隣で暮らしていた障害を持つ女性が、やはり元の地域に戻って、心の通い合う仲間と一緒に暮らしたいという夢を持ち続けて約10年、やっとその住まいが実現しました。手に入った土地は立地にも恵まれ、角地の明るい3階建て鉄骨造、今度大きな地震がきても安心の構造となっています。
ホームエレベーターや、リモコン操作のテレビモニター付きのオートロック玄関扉など設備にも配慮、日常の動線については事前に入念に打ち合わせをし、自立して暮らせる住まいを目指しました。日当たりの良い外気に面した浴室で外を眺めながら入浴するという夢も実現し、室内は車椅子でも動き回れる空間となっています。
1階には、交流スペースとして、皆が集まって楽しいふれ合いが出来るよう、外部の人にも入りやすい空間を作っています。北側の公園や隣地の地域自治会館など近隣住民の出入りする賑わいは、この住まいに暮らす人々の心の支えとやすらぎにもなり、地域に見守られて安心の住まいとなることでしょう。